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境内のご案内

Guide and Information

食堂 現代(昭和8年/1933年) 入母屋造 本瓦葺

食堂とは、僧が生活のなかに
修行を見いだす場。
かつて本尊に、ささいな声も
聞き逃さず救済してくれる
千手観音菩薩がいらしたことから、
観音堂とも呼ばれています。

食堂と書いて
「じきどう」と読みます。

境内の南から北へ。金堂、講堂、食堂とまっすぐに大伽藍が並ぶ、この配置は、仏法僧(ぶっぽうそう)を表しています。金堂には本尊の「仏」、講堂は密教の教え「法」。そして、食堂が「僧」。生活のなかに修行を見いだす所です。

食堂の建立は、平安時代。本尊は約6メートルの千手観音菩薩でした。足利尊氏は東寺に本陣を置き、この食堂に居住していたこともありました。いまの建物は、昭和5年、1930年に焼失後、3年間の工事を経て完成。堂内には納経所があり、多くの巡礼者の祈りの場になっています。

お砂踏みの風景

食堂は、四国八十八ヶ所巡礼や洛陽三十三所観音霊場などの納経所ともなっています。毎月21日には、四国八十八ヶ所巡礼を再現した、お砂踏(すなふ)みも行われます。

いまもなお、
十一面観音菩薩を護る四天王

十一面観音菩薩立像
現代(昭和8年/1933年) 木造彩色

平安時代から食堂の本尊は千手観音菩薩でした。
本尊の周りを、3メートルを 越す持国天(じこくてん)、増長天(ぞうちょうてん)、広目天(こうもくてん)、多聞天(たもんてん)の四天王が護っていました。

本尊と四天王は、かつて旧国宝でしたが、昭和5年、1930年の食堂の火災で本尊も四天王も大きく焼損。千手観音菩薩は、修復後、宝物館に安置され、食堂の本尊は、十一面観音菩薩となりました。

そして、その本尊に対面して左側。焼損した四天王が、平安時代の千手観音菩薩を護っていたのと同様に、いまもなお、十一面観音菩薩をしっかりと守護しています。

無心に気づく、
写経の場。

食堂内部、写経の場

2012年11月28日より、食堂に写経の場を設けました。

本尊の十一面観音菩薩を拝むお堂で、般若心経を一文字、一文字を大切に写すことで、ご自身の無心に気づき、仏心と向き合ってください。

写経受付時間:午前9時〜午後3時
納経料として:般若心経 1000円

ご希望の方は、直接、食堂でお申込みください。
なお春と秋の特別公開の期間中など、食堂で催しや法要がある場合は、時間や場所が変更となる場合がありますので、予めご了承ください。