真言宗立教開宗1200年記念特別拝観
「東寺のすべて」

令和5年、2023年。弘法大師空海が東寺で真言宗を立教開宗して1200年を迎えました。平安遷都から、ほどなくして、東寺は大極殿や西寺とともに創建されました。しばらくして、嵯峨天皇は、唐で密教を学び正統な継承者となった弘法大師空海に東寺を託しました。それが1200年前、弘仁14年、823年の出来事です。弘法大師空海は東寺を真言密教の根本道場として整え、東寺から密教の教えを発信していきました。

東寺では10月8日(日)から14日(土)まで「立教開宗一二〇〇年慶讃大法会」を執り行います。また真言宗立教開宗1200年を記念して、寺域を舞台に、国宝 両界曼荼羅図(伝真言院曼荼羅)や国宝 弘法大師大尉尺牘(風信帖)の公開、土門拳の写真展、アーティスト小松美羽の展覧会などを展開します。ふだんは非公開の灌頂院。金堂、講堂、五重塔などの密教空間。平安時代から伝わる数々の寺宝とともに各々の展示会をご覧いただき、弘法大師空海が伝えた密教の教えと様々な文化に思いを寄せていただければと思います。

会期2023年10月9日(月祝)〜10月31日(火)
拝観時間午前9時〜午後5時(拝観受付は午後4時まで)
会期中無休
会場真言宗総本山 教王護国寺(東寺)
主催真言宗総本山 教王護国寺(東寺)
読売新聞社
協力MBSテレビ

主な法要

開白 10月8日
午前 金堂

「真言宗立教開宗一二〇〇年慶讃大法会(開白)」

真言宗立教開宗1200年を迎えるにあたり、
これを慶讃し、法要を行います。

献花 草月流勅使河原茜家元
奉納 小松美羽

開白 10月8日
午後 五重塔

「東寺勧進写経五重塔塔内奉納法要」

東寺勧進写経の成満を祝し、五重塔に写経された全てを安置し、
それぞれ願い思いを祈念します。

奉納 合気道・由美かおる

中日 10月11日
午前 講堂

「真言宗立教開宗一二〇〇年慶讃大法会(中日)」

鎮護国家、国土豊穣、世界の平和と安寧を願い、
未来のすべてが明るく、安心できるよう祈願します。

献茶 千宗室家元

結願 10月14日
午前 御影堂

「真言宗立教開宗一二〇〇年慶讃大法会(結願)」

「尽きぬ願いに祈りは続く」をスローガンに、
未来永劫、すべての幸福を願い、最終結願を祈ります。

献音 ツトムヤマシタ

食堂

真言宗立教開宗1200年記念
土門拳東寺写真展

五重塔斜陽

講堂五大明王の内 降三世明王像上半身

20世紀の日本を代表する写真家の一人である土門拳は、1964年、東京オリンピックの喧騒から逃れるようにして京都を訪れ、東寺での撮影に没頭しました。仏像や建築、宝物など卓越した密教美術の数々を被写体に約900カットを撮影。翌年に写真集『大師のみてら 東寺』を発表しました。土門独自の撮影手法や美学によって切り撮られた「東寺」の姿をお楽しみください。

会期2023年10月9日(月祝)〜10月31日(火)
拝観時間午前9時〜午後5時(拝観受付は午後4時まで)
会期中無休
会場食堂

平等院鳳凰堂大棟鳳凰撮影中の土門拳(1964年)

土門 拳(どもん けん)
1909年(明治42年)、現在の山形県酒田市に生まれる。戦前に報道写真家として出発。戦後には「絶対非演出の絶対スナップ」など独自の理論を提唱しながら「リアリズム写真運動」のムーブメントを牽引し、『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』などの写真集を発表した。キャリア後期には、全国の寺院を訪れ仏像や建築を撮影する「古寺巡礼」シリーズに集中的に取り組み、多数の傑作を生み出した。

灌頂院

真言宗立教開宗1200年記念
特別公開 小松美羽《ネクストマンダラ-大調和》

ネクストマンダラ-大調和(陰陽・白黒)

ネクストマンダラ-大調和(虹・彩)

立教開宗一二〇〇年慶讃大法会の開白、10月8日に奉納される《ネクストマンダラ-大調和》を灌頂院で特別公開します。灌頂院は真言宗の最高の儀式、後七日御修法を行う大切なお堂で、ふだんは非公開となっています。《ネクストマンダラ-大調和》は後七日御修法で用いられる両界曼荼羅(元禄本)とほぼ同じ、縦横4メートルの二幅一対で描かれた大作です。

会期2023年10月9日(月祝)〜10月31日(火)
拝観時間午前9時〜午後5時(拝観受付は午後4時まで)
会期中無休
会場灌頂院

小松 美羽

小松 美羽(こまつ みわ)
昭和59年、1984年長野県に生まれる。現代アーティスト。生きとし生けるものが魂において平等であるという死生観とともに、日々の瞑想と深い祈りの果てに辿りついた境地から、”The Great Harmonization”(大調和)という創作理念を提唱し、作品制作を行っている。

真言宗立教開宗1200年記念特別拝観
「東寺のすべて」拝観料

10月9日~10月31日

大人高校生中学生以下
金堂・講堂、五重塔初層、御影堂、灌頂院、食堂、宝物館、観智院
個人2,0001,5001,000
団体1,8001,300800

(円/人)

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