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毎朝、6時。
弘法大師空海がお住まいだったころと同じように
一の膳、二の膳、お茶をお供えする、
生身供(しょうじんく)がはじまります。
御影堂(みえどう)のなかで、弘法大師空海が唐より持ち帰った仏舎利を頭と両手にそっと授けていただく、この法要。どなたでも、ご参拝できます。
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弘法大師の住房へ
お上がりください
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国宝 御影堂
南北朝時代 入母屋造(中門は切妻造) 檜皮葺(ひわだぶき)
大伽藍の建ち並ぶ境内の北西、築地で囲まれた一角が、弘法大師空海がお住まいだった御影堂です。弘法大師空海は、ここで講堂の立体曼荼羅を構想し、造営工事の指揮をとりました。
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御影堂の建物は、後堂(うしろどう)、前堂(まえどう)、中門(ちゅうもん)の3つの建物で構成され、軒まわりは簡素な垂木(たるき)、屋根は檜皮葺(ひわだぶき)。建具は蔀戸(しとみど)や妻戸(つまど)、縁には高欄(こうらん)を巡らす、落ち着きのある建物です。
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御影堂は生身供(しょうじんく)がはじまる早朝6時から閉門まで、どなたでも自由にお参りができます。
秘仏、不動明王の前での
護摩法要
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弘法大師空海の念持仏(ねんじぶつ)だった不動明王は、だれもお会いしたことがない、でも、ずっと弘法大師空海のそばにいる不動明王です。
法要のとき、この不動明王の御宝前(ごほうぜん)で護摩を焚きます。その炎は、まるで不動明王の化身のようです。