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国宝の客殿には、宮本武蔵が筆を取り描いた「鷲の図」と「竹林の図」があります。その先、書院の奥には写経の部屋があります。
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部屋の脇には、塗香(ずこう)が入った器。写経の前に塗香を指の先で取って、両手に塗ってください。お香のかおりが心を静めてくれます。
二刀が交差する竹林、
飛びかかろうとする鷲
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客殿、床の間に描かれた「鷲の図」
宮本武蔵が描いた「鷲の図」は、客殿、上段の間の床の間にあります。対面して右上には天空を羽ばたく鷲、左下のもう1羽は地上から飛び上がろうとしています。その2羽の鷲に筆を走らせながら、剣聖武蔵は、なにを想い、鷲の姿になにを描こうとしていたのでしょうか。
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客殿、上段の間の襖に描かれた「竹林の図」
そして、客殿の襖にはやはり宮本武蔵筆の「竹林の図」。二刀流の武蔵を想起させるように、竹は勢い良く天を指し、交差しています。
観智院で写経ができます
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弘法大師空海の文書を集めた性霊集(しょうりょうしゅう)のなかに「心を洗って香となし、身を恭しんで華となす」という言葉があります。多くの学僧が出入りした観智院では、1部屋を写経できる場として開放しています。
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四方正面の庭。
桃山時代の枯山水の庭に手を加え、
いまのようになりました。
写経受付時間:午前9時〜午後3時
納経料として:般若心経 1000円
※予約などは必要ありません。当日、観智院でお申込みください。また食堂にも写経の場を設けています。