2011春期特別公開 / SPECIAL EXHIBITION IN SPRING

宝物館「東寺の五大尊像 –怒りの群像–」
会期:2011年3月20日(日)〜5月25日(水)
拝観時間:午前9時~午後5時30分(拝観受付は午後5時まで・会期中無休)

国宝 観智院 「重要文化財 五大虚空蔵菩薩坐像」公開
会期:2011年3月20日(日)〜5月25日(水)
拝観時間:午前9時~午後5時30分(拝観受付は午後5時まで・会期中無休)

国宝 五重塔  初層の特別拝観
会期:2011年3月20日(日)〜3月21日(月) / 4月29日(金)~5月25日(水)
拝観時間:午前9時~午後5時30分(拝観受付は午後5時まで・会期中無休)

夜の特別公開「夜桜ライトアップ」
会期:2011年3月26日(土)〜4月17日(日)
公開時間: 午後6時~午後10時(受付は午後9時30分まで・会期中無休)

被災地への祈りをこめて


未曾有の大災害から、ひと月が過ぎました。
日本列島を北へ向かう桜前線は、今ごろ、どのあたりか。
未だ困難な状況にある東北の地で、どんな花をつけるのか。

大地震も自然なら、桜も自然。

できれば、桜が、春の花が、うつむきがちな毎日を明るく前向きな明日に変える小さなきっかけになってくれるよう願っています。

あらためて、謹んでお見舞いを申し上げるとともに犠牲となられた方々に深く哀悼の祈りを捧げます。

また夜桜ライトアップには、たくさんのご来場ありがとうございました。
拝観料の一部を義援金とさせていただきます。
一日でも早い復興に向けて、みんなで大きな支えとなりましょう。

合掌
真言宗総本山 東寺

宝物館
「東寺の五大尊像 –怒りの群像–」

会期:2011年3月20日(日)〜5月25日(水)


国宝 五大尊像(ごだいそんぞう)
不動明王像(ふどうみょうおうぞう)
平安時代 
<前期展示:2011年3月20日(日)~4月21日(木)>


国宝 五大尊像(ごだいそんぞう)
降三世明王像(ごうざんぜみょうおうぞう)
平安時代 
<前期展示:2011年3月20日(日)~4月21日(木)>


国宝 五大尊像(ごだいそんぞう)
軍荼利明王像(ぐんだりみょうおうぞう)
平安時代
<後期展示:2011年4月22日(金)~5月25日(水)>


国宝 五大尊像(ごだいそんぞう)
金剛夜叉明王像(こんごうやしゃみょうおうぞう)
平安時代
<後期展示:2011年4月22日(金)~5月25日(水)>

みほとけは如来、菩薩、明王、天部の4つグループに分かれています。このうち、明王は人々を恐れさせ、天部は仏を守護する存在で、ともに恐ろしい顔をしています。
今回展示する、国宝の五大尊像(ごだいそんぞう)は、真言宗の寺院で現存する最古の五大明王の画像で、目と口を大きく開き、怒りを爆発させる表情が印象的です。大元帥明王像(だいげんすいみょうおうぞう)など他の明王も同じく怒りの形相をあらわにしています。これらの明王は、呪いをかける調伏(ちょうぶく)を行う際の本尊とされました。
一方、天部のうち毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)や大黒天立像(だいこくてんりゅうぞう)は、眉をひそめた表情で正面に睨みをきかせています。毘沙門天は北方の守護神で、大黒天はインドの戦闘神であるシバ神の化身。仏法を守るために戦い、仏敵を威嚇しています。明王とは異なる静かな怒りをあらわしています。
今回は、東寺が所蔵する数々の宝物から、国宝 五大尊像を中心に明王像と天部像を展示します。それぞれの怒りの表情を見くらべ、みほとけの魅力を知っていただければと思います。この機に東寺1200年の寺宝に触れていただければ幸いです。

協賛 社団法人京都市観光協会 / 京都仏教会
※期間中、一部展示替えがございます。
前期 : 2011年3月20日(日)~4月21日(木)
後期 : 2011年4月22日(金)~5月25日(水)


重要文化財
大元帥明王像(だいげんすいみょうおうぞう)
(密教図像のうち)
鎌倉時代


重要文化財
弘法大師行状絵(こうぼうだいしぎょうじょうえ)
巻一 四王侍衛(しおうじえい)
南北朝時代【前期展示】

※後期展示は
巻七 明神衛護(みょうじんえいご)
南北朝時代


国宝 兜跋毘沙門天立像(とばつびしゃもんてんりゅうぞう)
唐時代


重要文化財 地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)
平安時代


重要文化財 五重小塔(ごじゅうのしょうとう)
鎌倉時代

国宝 観智院
十三参りと写経のお寺

会期:2011年3月20日(日)〜5月25日(水)


観智院は、東寺の子院として、後宇多法皇の発願によって建立されました。書院や茶室「楓泉観」を備えるなど、住房の趣を色濃く残しています。五大の庭を望む客殿は、桃山時代の典型的な書院造で国宝指定。上段の間には、宮本武蔵の筆による「鷲の図」と「竹林の図」が描かれています。本尊は五大虚空蔵菩薩坐像(ごだいこくうぞうぼさつざぞう)。智慧の仏さまで、重要文化財に指定されています。

期間中、観智院では、写経を行っています。ご希望の方は、当日、受付でお申し込みください。


重要文化財 五大虚空蔵菩薩坐像(ごだいこくうぞうぼさつざぞう)
唐時代

五重塔 初層の特別拝観

会期:2011年3月20日(日)〜3月21日(月) / 4月29日(金)~5月25日(水)


京都のランドマーク、国宝 五重塔は、高さ55メートル。木造の建造物として日本一の高さを誇ります。創建は元慶7年、883年。長い歴史のなかで、何度も失われ、くり返し再建されてきました。現在の五重塔は江戸時代、徳川家光によって再建された5代目にあたります。普段は非公開となっている初層内部には、極彩色に彩られた密教空間が広がっています。



2011年春期特別公開 拝観料

・3月20日~3月21日 春期特別公開(「京の冬の旅」特別拝観と重なる期間)

-五重塔初層内部
金堂・講堂
宝物館観智院共通券
個人団体個人団体個人団体
大人800いずれも
団体割引
あり
5004005004001300
高校生700
中学生以下500300240300240800

(円/人)

・3月22日~4月28日 春期特別公開

-金堂・講堂宝物館観智院共通券
個人団体個人団体個人団体
大人5003505004005004001000
高校生400280
中学生以下300200300240300240500

(円/人)

・4月29日~5月25日 春期特別公開 (五重塔初層内部特別公開)

-五重塔初層内部
金堂・講堂
宝物館観智院共通券
個人団体個人団体個人団体
大人8007005004005004001300
高校生700600
中学生以下500400300240300240800

(円/人)

※団体は30人以上の割引料金です。
ただし「京の冬の旅」特別拝観の会期中は除きます。
※共通券の団体割引はありません。
※特別公開は、春期、秋期の期間以外にも実施することがあります。
都合により特別公開や特別参拝などの
期間や拝観料が変更になることがあります。
※「京都修学旅行パスポート」を利用すると、金堂・講堂または
五重塔初層内部、金堂・講堂の拝観料が割引になります。
詳しくは社団法人京都市観光協会Tel.075-752-0227までお問い合せください。